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カテゴリー » Linux June 20, 2010

日経Linux 2010年7月号によると、Vine Linuxは音楽・動画に対応してないらしい Linux

日経Linux 2010年7月号に「7大Linuxディストリビューション対決 & Ubuntu 10.04の実力」という記事が載ってました。FedoraUbuntuopenSUSEDebianVineCentOS・…あと一つはなんだったかな? 立ち読みしただけなので細かいことは覚えてないのですが、ディストリビューションを「インストール」「セキュリティー」等の項目別で順位付けする企画です。総合一位は当然Ubuntuです。題に名前が入ってるのに負けるわけがない。

比較の一つに「マルチメディアへの対応度」がありました。その中で「Vineは公式・非公式を問わず、音楽・動画コーデックが用意されてない」と書いてあってビックリ。Fedoraの前はVineを使っていたけど、xmmsでMP3を再生できてたし、MPlayerも“self-なんちゃら”で導入できた記憶があります。gstreamerのプラグインも同様のはず。あれを読んでVineをインストールしようと思う人はいないだろう。なんというネガキャン。

まあでも、Vineの公式サイトを軽く一通り読んでみたけど、“self-なんちゃら”の情報をほとんど見つけられませんでした。ユーザーガイドの[サウンドとビデオ]のところを見ても、[ディスク作成ツール]以外の箇所が執筆中で何も書いてないです。情報の無さが「コーデックが無い」という誤解を与える原因になったかもしれません。

≪追記≫
今さっきVine 5.1をインストールしてみたんですよ。最近は「アプリケーションの追加と削除」なるものがメニューにあるんですね。おもむろにそれをクリックして「制限付きソフトウェア」の項目を見ると
task-all-codecs
マルチメディアコーデックやプラグインのためのバーチャルパッケージ

マルチメディアコーデックやプラグインを簡単にインストールするための
仮想パッケージです。
apt-get を使ってこのパッケージをインストールすることで、
多くのマルチメディアコーデックやプラグインを
インストールすることができます。
めっちゃ普通にコーデックのパッケージが紹介されてるじゃないか。これで「コーデックが無い」と書くのは駄目すぎる。全然Vine使わずに書いたのか…

話はそれるけど、今のVineはデフォルトでTkNamazu(Namazu)が入らないのね。日本語のマニュアル・日本語のman・JFの文書を全文検索する機能は、最初からあると便利だと思うけどなぁ。

≪追記≫
またまた本題と少し話がずれるが、task-all-codecs のインストールが1時間経っても終わらない…型落ちマシンだとビルドに凄く時間が掛かる。この辺りはVineの良くないところですな。

≪追記 2010/07/22≫
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20100604/348847/
にお詫びと訂正が載りました
01:03 am | コメントする |

上の記事に対するコメント

1. iwaim (Website)  2010/06/20 02:38
あれはかなりひどいですよねー。

日経Linux 2010年7月号「7大Linuxディストリビューション対決」の勝手に訂正記事
http://vine.g.hatena.ne.jp/iwaim/20100615/1276604465

こんなのを書いて、アンケート経由で編集部にもURLを送っています。アンケートは19日夜に送ったばかりですけど。

Vine Linuxのウェブサイトにself-build系の話はかかないとダメだとは思っているんですが、書くなら特許周りのことに対する見解も一緒にかかなければダメだろうなあ、と思って私としては未着手です。いずれ書かねばならんと思うのですけどね。
で、ウェブサイトがそんな感じだから一般的なユーザに誤解されるのは仕方ないと思います。しかし、ライターはなぁ……。

2. iwaim  2010/06/20 02:42
Vine Linux 5.0からTkNamazu、というかNamazuはmainから外しました。その理由はUTF-8に未対応だからです。
で、同じようなものをHyper Estraier使うやつを作ってしまうつもりです。で、確か実装は誰かがやっていた気がします。
しかし重大な問題があって、Vine Linux 5対応のドキュメントが完成していないのです……。

《型落ちマシンだと凄く時間が掛かる。この辺りはVineの良くないところですな。》についてどのあたりに問題があるでしょうか?
Vine Linux 5.0からは、特許に関連するソフトウェア (コーデックなど) については、公式パッケージとしてバイナリパッケージを配布することは止める方針になっています。そして、そういうものはself-buildなパッケージにして、ユーザの環境でコンパイルとRPMパッケージの作成、そしてインストールを実施するようにしています。
そういう仕組みなのでビルドに時間がかかるのは仕様なので仕方ないです。それ以外に問題があるか、あるいは改善できる可能性がある箇所があれば教えていただけると嬉しいです。

「特許に関するソフトウェアでもバイナリで配っちゃうぜ」という非公式リポジトリがあればたぶん自分でビルドしなくても良いんだろうと思いますが、そこは、まあ、そういう覚悟を決めてやる人がいないので仕方ないのかな。で、それが《Vineの良くないところ》というのは、そういう見解はあるのだろうとは思います。
でも、そういうのはVine Linux開発者が考えても仕方ないところだよなぁ、とは思ってます。
(なお、私はそういうリポジトリが必要と思っているわけではないです)

3. Owner CommentSawa  2010/06/20 16:06
おお、具体的な反論を送ったのですか。日経Linuxがどういう反応を示すか気になるところ

> Vine Linux 5対応のドキュメントが完成していないのです
ボランティアベースだと、どうしてもドキュメントの更新がおろそかになりがち、と聞いたことがあります。あまり面白い作業じゃないですし、いろいろ大変なんでしょうね。

> この辺りはVineの良くないところ
これはもう、

インストールに時間が掛かるのは嫌だ
(早く寝たいのに寝られない!)

という単純な思いから来た感想です。特許を回避するための苦肉の策ということは理解してます。でもやっぱり時間が掛かるのは利用者から見るとマイナスです。

時間が必要なのは仕方ないとして、他に思うところはないか? ということですが

・task-all-codecs にも self-build と同様の注意書きを書く
task-all-codecs には時間が掛かるという注意書きがありません。「もしかしたら self-build と違うのかも?」と希望的観測をした私がいます。実際は self-build の集合体なわけで、意気消沈です。ビルドすることも予測していた私でさえ不安になるぐらい時間が掛かるんだから、Vine Linux をあまり知らない人はさぞかし混乱するだろうと思いました。

・途中で self-build を中止できるようにする
諦めて寝よう思ったのですが zenity のキャンセルを押しても vine-app-install のウインドウを閉じても処理が止まらずイライラしました。とっても重い作業なんだから「今回は止めよう」という需要は絶対にあるはず

・未対応の音楽ファイル・動画ファイルをクリックしたらメッセージを出す
Ubuntu は mp3 や h264 をクリックすると、再生に必要なプラグインの検索を始めます。Vine も self-build を紹介するメッセージを出すようにすれば、混乱を避けることができると思いました。ソースで配布する理由も書いてあると、なお良し。

4. iwaim  2010/06/22 13:58
編集部はアクションがあるとしても来月号なんですかね。たぶん。

改善点についてのコメントありがとうございます。

> でもやっぱり時間が掛かるのは利用者から見るとマイナスです。

これは理解できます。バイナリ配布だろうがself-buildみたいな形式だろうが、ユーザ側に課せられるものは同じなわけですしね。

task-all-codecsについてはBTSに投げときました。self-buildを途中で止める方法については、私は現時点で確認する時間がとれてないのでまだ投げてません。確認してから検討します。
未対応のファイルフォーマットへの対応についてはUbuntuみたいな感じにできたらいいよな、という話はありますが、まだ実現できてないです。時期メジャーリリースまでにはなんとかできるようにがんばってみます!


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